帽子ができるまで
今回は、ブレードハットの製作工程をお伝えいたします。ブレードハットにおける「ブレード」とは、織られたり編まれたりしたテープ状の紐を指します。素材は多岐にわたり、ペーパーや麻などの天然繊維からポリエステルなどの化学繊維までが用いられます。
この織り上げた「ブレード」を巧みに渦巻き状に縫い上げることで、ブレードハットが誕生します。ブレードの幅が狭くなるほど、縫い進めるのが難しく、均一な仕上がりを実現するには高度な縫製技術が求められます。
それでは、ブレードハットの制作手順を優しくご案内いたします。
1. 縫製の始まり
まずは天の部分から縫い進めてまいります。
カーブがきつい箇所ですので、慎重に縫い進めるこ とが大切です。
一つひとつの縫い目に心を込めて…
2. 織りの続き
程よい大きさになりましたら、
次は腕ミシンで織りを進めていきます。
織り進むたびに、帽子がどんどんと形を成していく様子はまるで
自然の息吹のようです。
3. 型との調和
時折、織り進む中で型との調和を確かめながら
丁寧に作業を進めていきます。
型に対してぴったりと合わせることで、
美しいシルエットが生まれます。
4. 優しく編み上げる技
頭部が完成しました!
特別な器具は用いず、手仕事の温かみが込められた
優しい編み目が、帽子の曲線を美しく彩ります。
5. ツバの繋ぎ
このままツバ部分を縫い進めていきます。
頭部とツバを別々に縫い、そして巧みに合体させることで
独特のシルエットが生み出されます。
6. 仕上げの心遣い
最後に、パンクやキズがないかを丁寧に検品し、
型入れを施すことで、帽子に最後の仕上げを施します。その結果、ひとつの紐から生まれたものは、立体的で美しいブレードハットとなります。
ブレードハットが完成するまでの、工程でした。手仕事の温もりと技術が織り成す、その美しい姿をぜひお試しください。