第107回ピッティ・イマージネ・ウオモ 現地リポート
第107回ピッティ・イマージネ・ウオモ(Pitti Imagine Uomo:以下ピッティ)がイタリア・フィレンツェの1537年完成のバッソ要塞を舞台に、1月14日-17日で開催され、FISチームも会場で買い付けや取材を行いました。
ピッティは、イタリア・フィレンツェで年2回開催される世界最大級のメンズウェアの見本市で約790ブランドが参加しています。
第107回のテーマは「FIRE」。興奮を引き起こし、欲望をかき立て、課題と解決策に焦点を当てています。カラーパレットはベージュ・ブラウンをベースにダークブルーやのワインレッドを代表的なブランドが使用していましたが、ファッションスナップではグリーンをポイントカラーに使っている人が多く感じました。
気候もありますがリブニットワッチの着用率が高く、シンプルなリブニットワッチをカラーでポイントカラーにしているのが印象的でした。
ATRENAでも販売しているスウェーデン皇室ご用達のブランド“Wigens”では【最良の素材】【伝統に培われた技巧】を基盤とした美しいHATが並んでいました。職人たちの崇高な精神が吹き込まれたHATは「帽子業界のロールスロイス」という異名を持つほどです。
世界の帽子愛好家達に愛用されながらも帽子の進化には常に前向きに取り組み、今回のコレクションよりゴムバンドでサイズ調整を取り入れたキャップも新登場していました。Wigensのスタッフ達は言います。「これは御客様からの声で被りやすい仕様を考えたんだ」世界のトップレベルの帽子ブランドも常にお客様の声を取り入れている姿勢に改めて脱帽
しました。
イタリアの1850年創業の名門老舗ハットメーカー“Tesi”
Tesi社はビーバーやラビット等の素材選びやイタリアらしいリボン等の付属選びに定評のあるメーカーです。
Tesiのブースにポイントカラーが素敵な帽体があったので話を聞いてみると
「革製品のコバ塗りをとりいれてみたのよ」
革製品の完成度を高めるために革の端に専用の塗料を塗る技法を取り入れていました。
見た目の完成度もさることながら帽子を長く愛用して貰うためにも異業種の良さを帽子に取り入れる努力を怠らない物作りの姿勢に感動を覚えました。