匠の技で仕上げるブレードハットの製造工程
ブレードハットができるまで
「ブレードハット」の「ブレード」とは和紙や麻、ポリエステルなど様々な繊維をくんだテープ状の紐をさします。ぐるぐると渦上にその紐を縫製していくことで帽子が出来上がります。
一般的に使用されるブレードテープは5~6mmですがたった5~6mmのテープを縫い合わせる縫い代はたった2㎜程です。
この2㎜の縫い代を縫い外さず均一に縫い上げるのは熟練された匠の手仕事に他なりません。
何年も何年も積み上げた縫製技術で丁寧に縫い上げた東光 古河工場のブレードハットは縫製がしっかりしているので長く愛用して頂けます。
また東光 古河工場では最後の最後の仕上げまでこだわりぬき、御客様に被る感動を与える…そんなブレードハットをお作りしています。
1天上作り
丸渦もしくは楕円の渦から縫製を開始します。
丸渦・楕円は御客様の好みもありますが帽子の頭型に関わるので寸法きめは重要です。
2 頭の縫製
帽子の被り心地に頭のサイズは大きく関わります。
型でサイズを確認しながひとつひとつ手の感覚でサイズを調整していきます
3 ツバ作り
ツバの傾斜や長さは帽子の雰囲気に大きく関わります。
エレガント・カジュアル・キュート…御客様の好みに合った形状に仕上げていきます。
ツバの角度は材料とミシン針の角度で決まります。型も使いますが縫製中は手の感覚で縫い進めなければならず熟練の手仕事の積み重ねで完成に向かうのです。
4スベリ入れ
おでこにあたる部分をスベリと呼びます。
帽子のサイズを確定させる役目や汗をとってくれます。
関東では一般的にスベリと呼ぶのが一般的です。関西ではビン皮と呼ばれていますが顔のサイドの部分の髪を古くは”鬢(びん)”とよんでおり、また従来革を使っていたため、ビン革と呼ばれるようになったようです。
5 仕上げ
検品をしながら縫い外れが無いかパンクの確認と同時に縫製時にのこる糸を切っていきます。
5~6mm巾の縫い外れを入念にチェックしていくのですから非常に高い集中力を求められます。
絶対に見逃さない…このこだわりも古河工場の伝統です。 もしもパンクが見つかった時は…もちろん丁寧に修理します
6 型入れ
熱をかけながら丁寧に頭・ツバの形を整えていきます。
本体の素材、スベリの素材、帽子の形によって温度や時間がすべて異なるので帽子が100種類あれば仕上げの方法も100通り。
職人が丁寧に丁寧に手仕事で仕上げ後、袋や箱詰めをして出荷され御客様のも都に届きます。
帽子って思ったよりも機械の力ではなく手の力でできあがっていくんです。
帽子を通じて私たちの手の温もりや愛情ががお届けられたらと工場で日々生産に励んでいます。
是非東光 古河工場で生産したブレードハットの被り心地を一度お試ししてみてください。